ひとつのアロマオイルの中には、少なくても100種類前後、多いものになると数百種類の芳香成分が集まって、香りや作用を生み出しています。そんなアロマオイルは1種類だけでももちろん楽しむことができますが、ブレンドさせることで、香りを自分好みに、もっともっと楽しむことができるようになります。今回は、ブレンドの方法についてご紹介したいと思います。
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アロマテラピーの目的を決める
その日の気分や体調に合わせて、どのような目的でアロマオイルを使いたいかを決めます。もちろん、健康な方は自分が好きな香りを基準に選んで頂いて大丈夫です。「心地よいな」と感じる香りは、今の自分を補う、心身が必要としている香りです。ここで一度自分のカラダの声を聞いてあげると良いですね。
目的にあったアロマオイルを選ぶ
ここからは好きな香りを基準に選んだ場合ではなく、アロマテラピーの目的を決めたうえで選ぶ場合の説明をします。
目的にあったアロマオイルは、選択できるように3種類ほど選んでおいてください。例えば、グッスリ眠りたいと思った場合です。そんな時は、鎮静効果が高く自律神経のバランスを整えてくれるネロリ、緊張や興奮を抑えてゆったりした気分になれるサンダルウッド、不安や憂鬱を取り除いてくれるメリッサなどがおすすめです。
選んだアロマオイルの中から1つ選ぶ
目的に応じて選んだオイルの中から、メインとなる香りを1つ選びます。香りを嗅いで、今の自分に一番しっくりくるものを選びましょう。自分が好きな香りは決まっていそうですが、面白いことに実は日によって好みが変わってきます。
メインのアロマオイルに、あうアロマオイルを選ぶ
2のように目的に応じて選んでも良いですし、自分の好きなものと組み合わせても良いです。慣れてくると、柑橘系・フローラル系…などの香りの系統や、ノートと呼ばれるオイルの揮発性のバランスを考えながら組み合わせても楽しいですよ。でも、このような手順でしなければいけないといった決まりはありませんので、一番自分に合った方法や考え方で試してみてくださいね。混ぜ合わせてはいけない種類同士のアロマオイルはありませんので、怖がらずにブレンドを楽しみましょう。
ブレンドしたいアロマが、メインの香りと相性がどうかを確かめたいときは、メインのオイルとブレンドしたいオイルの蓋を開けて一緒に持ち、鼻の近くで軽く振ると、おおよその香りのイメージをつかむことができます。
アロマテラピーで使う
使いたいアロマオイルの組み合わせができたら、早速アロマテラピーで使いましょう。
効果的に安全に使うためには、ブレンドに関わらずアロマオイルを薄めて使う必要があります。植物油など、アロマオイルを薄めて使うためのものを基材と呼びます。希釈濃度といって、アロマオイルが基材に何%含まれているかを示す数値がありますが、基本的には1%を目安にすると良いと言われています。アロマオイルを100倍に薄めるイメージです。5mlの基材に対しオイル1滴、10mlに対しオイル2滴…という具合を目安にしましょう。
例として、グッスリ眠りたい日のアロマテラピーを紹介します。メインにネロリを選び、ブレンドに血流を良くして心に安定感を与えてくれるジンジャーを選んだとします。大きめの洗面器に足のくるぶしが浸かるくらいお湯をはり、オイルを1滴ずつ入れます。そこに足を入れることで簡単にアロマフットバスができます。就寝時間の30分~1時間前に行うことで、ゆったりした眠りにつくことができますよ。フットバスをすると全身の血流の流れが良くなるので、全身浴ができない日にもオススメです。
ブレンドするときの注意点
ブレンドをするときに、ついついアロマオイルの蓋を開けっ放しにしてしまうことがありますが、オイルが空気に触れて酸化し、劣化するスピードが速くなってしまうので気を付けなければいけないポイントです。使ったらすぐに蓋を閉めることを忘れないようにしましょう。
また、アロマオイルをビンから出すときに、なかなか出てこないからといってバシャバシャ振るのも、中の空気とオイルが混ざって酸化し、劣化を早めるので、実はNGなんです。ビンの種類によってはオイルが出てくる穴の上に、さらに小さい穴がありますので、その小さい穴が上にくるようにして出します。それでも出ないときは、手でビンを包み込み、温めるようにすると出てきます。
まだアロマオイルがたくさん入った状態や、サラサラした種類のオイルだと、勢いよくドバドバ出てくることもあるので、入れすぎにも注意です。
ブレンドをしてアロマテラピーをするときに、ついついオイルの濃度が高くなってしまうことがあるかもしれませんが、トラブルの原因になりますので、適量を守って楽しんでくださいね。
好きな香りはもちろん、苦手な香りもブレンドしてみると心地よい香りに変わることもありますので、単品で使うよりグッと香りの幅が広がります。ブレンドでアロマの魅力を無限に引き出して、お気に入りの配合を探してみてくださいね♪

ramuza

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